省エネ住宅と床

は住宅の中で足が常に触れているとても大切な部分です。日本人は家の中では靴を履きません。よって直接足が触れるのでその温度によって健康にも大きな影響を与えています

省エネ住宅では壁や天井と同様に床にも断熱材を入れます。

床下には地面の冷気や湿気がこもっているので、それらの進入を防ぐ為に断熱材は隙間なく敷き詰めなければなりません。また、床下の断熱材は防音効果もあるのです。

床面の問題としてダニやカビの発生がありますが、これらの原因となる湿気は床下の土壌から床材を通じて室内へ入ります。この床下の湿気を取り除くには、通風を確保することや防湿フィルムを敷き詰めたり、コンクリートを打つなどの防湿対策を行うことが必要です。

しかし、防湿対策と断熱材で機密性を上げることによって、部屋の空気が乾燥してしまうといったこともあるので、加湿器などで適切な湿度を保つといったことも必要になるでしょう。

省エネ効果を上げる方法としては、建築する上での対策とは別に、室内の床材や敷物による方法も考えられます。例えば畳です。日本の伝統的な床材である畳は、吸湿性が高く、湿度を畳自体が調整してくれる優れた床材なのです。そして質感もあり、とても落着くことができます。

その他、カーペットやラグなどは熱の損失が少なく、冬に敷くことで床をより温かく感じさせる効果があります。反対にフローリングや畳、茣蓙は夏には冷たく感じられ、見た目にも涼しげになります。

床は省エネ効果はもちろん、強度や耐久性に優れ、自然のぬくもり、肌触りのよい質感、見た目のよさなどが求められるのです。

省エネ住宅と屋根緑化

省エネ住宅の省エネ対策のひとつとして屋根緑化が増えています。屋根緑化とは屋根やルーフテラスに芝生などの植物を植えて緑化することです。同じような方法に壁を緑化する壁面緑化というものもあります。

近年、東京都や他の大都市では平均気温の上昇、真夏日、熱帯夜の増加といった現象が起きています。ヒートアイランド現象といわれるものです。これが原因で睡眠障害、熱中症の増加、エネルギー消費量の増大などさまざまな問題を引き起こしています。

ヒートアイランド現象を引き起こす原因の一つとして、会社のオフィスや住宅が使う冷暖房によって排出される熱が増大したことがあげられます。屋上緑化はこのヒートアイランド現象に有効な対策として注目されているのです。

屋上緑化は、夏は涼しく冬は暖かく室温を保ちます。これによって冷暖房効果を高めることができ、省エネにつながります。

屋上緑化はもともと、会社や施設など特定の場所に見られるものでしたが、これが住宅にも普及し始めるようになりました。例えば、ヒートアイランド現象の深刻な東京都では、会社や施設のみならず省エネ住宅においても屋上緑化を取り入れることを奨励しています。

屋根緑化のメリットは他にもあります。

一つは、植物が紫外線を遮るため屋根への紫外線の直接照射がなくなり、屋根資材への負担が減り、耐久性が向上するということです。そして植物が大気中のちりや二酸化炭素を吸収してくれるので、きれいな空気を保つことができ、地球温暖化にも効果があります。

省エネ効果が高く環境にも優しい屋上緑化は、今後ますます省エネ住宅に取り入れられていくことが期待されます。

省エネ住宅と壁

省エネ住宅の断熱性を考えるとき、も重要な対策ポイントです。住宅の新築時やリフォーム時、壁の断熱対策をしっかりしておけば、冷暖房の効果を飛躍的に高めることができます。

壁の断熱には外張り断熱充填断熱があります。

外張り断熱とは外断熱とも呼ばれますが、住宅の基礎から壁、屋根に至る建物全体を断熱材で外側から包んでしまう方法です。

この工法の長所は、住宅全体が断熱層の内側に入るため、夏は外気の影響をうけにくく、冬は一度温まると冷えにくいということです。また、結露が発生しにくくなるので建物の耐久性が高まることと、気密性が確保できるということから近年注目を集めています。

しかし外張り断熱には短所もあります。これは、断熱材を含んだ建物全体へ冷暖房効果が上がりにくいこと、断熱材の価格が比較的高いため、全体のコストが高くつくという点です。


充填断熱は内断熱とも呼ばれ、柱と柱の間に断熱材を入れる方法です。世界中の多くの木造住宅でこの充填断熱の工法を用いており、日本でもこの方法が主流となっています。

充填断熱の長所は、冷暖房の際に建物自体に熱を奪われないため冷暖房効果を上げやすいという点です。

しかし、柱や梁は断熱材を入れることができないため、外気の影響を受けやすくなります。また断熱材を分断して入れるため隙間が出来やすいという点も短所といえるでしょう。


これら2つの工法を組み合わせるという方法もあります。

いずれの工法にしても、信頼できる設計者、施工者によってしっかりと工事を行うことによって、断熱効果が高く、質の良い省エネ住宅を建てることができます。

省エネ住宅と照明器具

家庭での照明のエネルギー消費量は全体の20%といわれています。省エネ住宅を考えた時、誰もが取り入れやすい省エネが照明器具でしょう。照明の省エネは毎月の電気代の節約にもなり、環境保全のためにもよいことです。

照明器具のランプには白熱灯と蛍光灯があります。蛍光灯は消費電力は大きいものの、寿命が長く、白熱灯より経済的です。ランプの寿命が長いことは省資源でもあります。

蛍光灯の特性は点灯時に一番多く電力を消費するということです。点けたり消したりする頻度が多ければ寿命も短くなります。そのため、点け消しが頻繁に繰り返されるトイレや洗面所には白熱灯が適しているわけです。ワット数を見てもわかります。小さな白熱灯のワット数は蛍光灯よりも大きいので、長時間点灯すると消費電力も多くなります。そのため長時間点灯している部屋では蛍光灯が経済的という訳です。

このように経済的で、省エネ効果をあげる為には、ランプの特性と設置場所の照明の使用状況によって、白熱灯と蛍光灯を的確に使い分けることが大切となります。

また調光器で明るさを調整することも効果的な方法でしょう。明るさを調整できる照明器具は、玄関や廊下など一晩中灯をつけておく場所に適しており、ランプの寿命も長くなります。もともと調光可能なランプは白熱灯だけでしたが、最近では蛍光灯でも調光可能なものがあります。

センサーが付いていて、人の気配で自動的に点灯、消灯を行う照明も省エネ効果の高いものです。センサー付きの照明器具は種類も多く、高機能な器具も出ています。

省エネに効果的で次世代の光源として注目を集めているのがLEDです。LEDは非常に経済的で寿命が長くなります。

照明は日々進化しており、省エネ効果の高い器具は今後もどんどん開発されていくでしょう。省エネ住宅では適切な照明設置と無駄な照明の消灯などの配慮を心がけることが大切です。

省エネ住宅と屋根

省エネ住宅で夏の間エアコンに頼りすぎずに快適に暮らすためには、屋根に十分な対策を行うことが重要です。

夏には強い日差しが屋根や外壁の温度を上げ、熱は天井から室内へ伝わり、空気の温度を上げます。この日射熱を室内に伝えないために、天井裏や屋根裏に断熱材を貼り付ける必要があります。それは同時に冬の間、暖かい空気が外へ流出するのを防ぐ効果もあるのです。屋根材に日射を反射するものを使用し遮熱対策をすることも効果的な方法となります。

また、屋根裏は気温が高い時には熱気をためこみ、冷房効果を下げる大きな原因になります。
そこで一つの対策として取られるのが屋根裏換気を取り付ける方法です。屋根裏換気で屋根裏の熱気を排出することで冷房効果が上がり、省エネにつながります。熱交換方式の換気システムはさらに効果的です。

最近では屋根裏にロフトを取り付ける住宅も増えています。
ロフトのように屋根裏が住まい空間になっている場合、断熱材の利用と屋根板を二重にするなどいくつかの方法を併用して遮熱対策を行う必要があります。

屋根緑化も省エネ効果を高めるのに効果的な方法のひとつでしょう。
屋根緑化とは建物の屋根や屋上、ルーフテラスに芝生などを植えて緑化することです。会社や施設などで多くみられますが、最近では省エネ住宅でも取り入れられるようになってきました。

屋根緑化は、夏は涼しく、冬は暖かく、屋根素材の耐久性も向上するなどメリットが多く、都市のヒートアイランド現象の抑制にもつながります。

省エネ電化製品

私たちの生活の中ではさまざまな電化製品が使われている訳ですが、その電力を発電するために多くのエネルギーが消費されています。

そのエネルギーの原料となるものは石炭、原油、天然ガスなど自然界に存在するものです。つまり有限な資源です。有限な資源ということはいつかはなくなります。したがって私たちの子孫にこの限りある資源を残していかなくてはならないのです。

そのためには、省エネ住宅では構造上の対策だけではなく、生活の中でも省エネを心掛け、さまざまな工夫をすることによってエネルギー消費を抑えることが大切になります。

家庭で使用する電化製品の電力消費は、冷蔵庫やエアコン、テレビ、照明などによるものが最も多いといわれています。省エネには効果的なことは、電化製品を高効率なものに買い換えることも一つの方法です。これらの電化製品はトップランナー方式の採用によって、近年大幅に効率が向上しています。

また、電化製品の使い方によってもエネルギー消費量は大きく変わります。例えば冷蔵庫は、物を詰め込みすぎるとエネルギーが多く必要となります。熱いものは冷めてから入れる、扉の開閉数を少なくするといったことも省エネになります。

最近ではエネルギー効率のよい電化製品もさまざまな種類のものが出ていますが、その一つに食器洗い乾燥機があり、近年では一般家庭にも普及してきています。食器洗い乾燥機は貯めたお湯で食器を洗うため、ほとんどの場合大きく水の使用量を減らすことができるのです。

水の使用でもエネルギーは消費されています。河川水から水道水を作り出すエネルギーや給水するエネルギー、そして汚水を処理するエネルギーなどです。水を大切につかうことも省エネにつながります

省エネは地球の環境問題に関わる重大な課題のひとつです。省エネ住宅では電化製品の消費エネルギーに配慮した生活をし、無駄なエネルギーを使わないような心掛けが大切です。

省エネ住宅と断熱材

省エネ住宅の壁や屋根、床などは断熱材によって充填されています。断熱材とは熱伝導を少なく抑えるための建築材料というのはご存知の通りです。

熱は止まっている空気を間に挟むことで移動を抑えられます。断熱材も同様、空気を閉じ込める構造によって熱の移動を抑えているのです。

住宅建築で使用される断熱材には多くの種類がありますが、代表的な断熱材とその特性は次のとおりです。

グラスウール
ガラス繊維を絡めて作られたものです。最も安価で耐熱性や耐久性、吸音性に優れ、現在多くの住宅建築に使用されています。

ロックウール
不要になった鉱物を繊維状にしたものを絡めて作られたものです。これも安価で耐熱や耐久性に優れ、高い吸音性があります。

ポリスチレン
樹脂系の断熱材でビーズ法、押し出し法があります。樹脂系の中では安価で軽量、耐水性に優れたものです。

フェノールフォーム
フェノールのいう合成樹脂を使った断熱材です。独立気泡で形成され、安定性が高く、長期間にわたって断熱効果を発揮します。

セルロースファイバー
新聞紙などの古紙をリサイクルして作られたもので、環境に優しい断熱材です。ヨーロッパなどで広く普及しており、断熱性、防音性、調湿作用に優れています。

インシュレーションボード
木材繊維をからめてつくられたものでエコ断熱材の一つです。断熱性に優れ、調湿作用があります。

これらの他にも麻、絹などの植物繊維や動物繊維でつくられたものなどがあります。

省エネ住宅の断熱性能は断熱材だけでなく、施工方法とも深く関わっています。断熱材の性能を最大限に発揮するために、住宅に適した断熱方法、施工者を選ぶことも大切です。

省エネ住宅の気密性と換気

省エネ住宅の場合、断熱性とともに気密性が重視されます。

普通、住宅ではどんなに閉め切っていてもドアや窓、壁や天井、床などには隙間があるものです。この隙間の多少を気密性といい、気密性の高い住宅ほど隙間が少ない住宅だということになります。

しっかりと断熱対策をしていても、少しの隙間があれば熱気や寒気が入り込み室温に影響を及ぼすものです。特に冬場は、隙間からの冷気が暖房効果を下げるため、エネルギー消費量が大きくなります。北海道など寒冷地から機密性の高い住宅が発達していったのはそのためでしょう。夏も冷房の使用時も同じで、隙間から冷房の冷気が外へ流出してしまい冷房効果を下げてしまいます。

つまり、気密性の高い住宅は冷暖房の効率がよく省エネだといえます。気密性を高める効果的な方法には、断熱、気密性の高い高気密サッシを用いたり、断熱材とともに気密シートを張ることです。

しかし、近年では気密性が高まることによって問題も生じています。それは室内空気の問題です。

隙間の多い昔の家では、少々汚れた空気があっても自然に外へ流出していきました。逆に高気密住宅では汚れた空気は室内に留まります。つまり、それは汚れた空気の中の有害物質も一緒に室内に留まることになるのです。

そこで、有害物質や汚れた空気を排除するためには換気が必要です。換気は高気密であるほど有効に効果を発揮します。換気は汚れた空気を排除して新鮮な空気を確保するばかりでなく、室内の燃焼器具に必要な酸素を確保するなどさまざま役割を果たすものです。

気密性の高い省エネ住宅では、住宅を設計する段階でしっかりとした換気計画が重要になります。

オール電化

省エネ住宅の代名詞ともなっているのがオール電化住宅です。生活に必要なエネルギーを全て電気でまかなう住宅です。近年は、新築住宅を中心に普及が進み、ブームともなっています。

オール電化が支持される理由のひとつは安全ということです。住宅の中で裸火を扱わないことは、火傷、不完全燃焼、火災の危険性が大きく下がることになります。実際、電気で人命に関わる大事故もほとんど見受けられません。また、電気は災害時に復旧が早いということもあります。

電力は貯蓄が可能なため停電の影響も少なく、非常時にも活用ができるのです。そして電気は二酸化炭素等の燃焼ガスを発生しません。室内の空気を汚しにくいということもありますが、地球温暖化対策にもなっています。

こういったメリットは高断熱、高気密の省エネ住宅に適しているものなので、省エネ住宅の中でもオール電化住宅が増加しているのです。

オール電化といえばエコキュートというシステムです。これは空気中の熱を利用してお湯を沸かすことができる電気温水機で、このお湯は風呂水や床暖房、浴室暖房、乾燥などに活用することができます。経済的かつ省エネであるエコキュートは国からの補助金対象になっています。今後ますます利用者は増えるでしょう。

このように国や消費者から支持されているオール電化ですが、デメリットもないわけではありません。その一つに電磁波の問題があります。電磁波が人体に及ぼす影響は明らかにはなっていませんが、いいものでないということは確かです。一番電磁波に触れる機会が多い主婦や近くにいる子ども、また妊娠している場合には胎児への影響が心配されています。

エコキュート

地球温暖化対策の一環として、日本でも省エネルギー対策が強化されています。そのひとつが家庭での省エネルギーに配慮した生活です。

家庭における省エネルギー対策のひとつにエコキュートの導入があります。エコキュートは自然冷媒ヒートポンプ式電気給湯機のことです。近年では各電力会社や給湯機メーカーが競って開発、販売していて、テレビCMや新聞広告などでよく目にするようになりました。

エコキュートは空気熱を利用して湯を沸かす高効率給湯機で、湧いた湯はお風呂や調理、最近では温水床暖房やパネルヒータ−にまで利用できるようになっています。

エコキュートで湯を沸かすために消費する電気エネルギーは、熱エネルギーの場合の3分の1程度で、従来の給湯機に比べてCO2排出量を60%、削減することができるのです。冷媒にはフロンではなく、CO2が使用されますが、これは工場などで発生したCO2を利用しています。

つまり、エコキュートは地球温暖化の元凶であるCO2を逆に利用し、大幅に省エネ効果をあげる画期的な給湯機として高い評価を受けているものなのです。

エコキュートは2000年に開発されたもので、2006年には約48万台が設置され、経済企画庁は2010年までに520万台の設置を目標にしています。

設置をするには初期費用がかかりますが、国の補助金制度を利用すれば少し負担は軽減されます。長い目で見れば、月々の光熱費の削減など、経済的なメリットがあるといえます。

ただし、エコキュートにデメリットがないわけではありません。まず、装置自体が大きいので、設置スペースが必要なこと、寒冷地に対応していないことなどです。今後改善していけば、さらに普及は期待できそうです。
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