省エネ住宅と照明器具

家庭での照明のエネルギー消費量は全体の20%といわれています。省エネ住宅を考えた時、誰もが取り入れやすい省エネが照明器具でしょう。照明の省エネは毎月の電気代の節約にもなり、環境保全のためにもよいことです。

照明器具のランプには白熱灯と蛍光灯があります。蛍光灯は消費電力は大きいものの、寿命が長く、白熱灯より経済的です。ランプの寿命が長いことは省資源でもあります。

蛍光灯の特性は点灯時に一番多く電力を消費するということです。点けたり消したりする頻度が多ければ寿命も短くなります。そのため、点け消しが頻繁に繰り返されるトイレや洗面所には白熱灯が適しているわけです。ワット数を見てもわかります。小さな白熱灯のワット数は蛍光灯よりも大きいので、長時間点灯すると消費電力も多くなります。そのため長時間点灯している部屋では蛍光灯が経済的という訳です。

このように経済的で、省エネ効果をあげる為には、ランプの特性と設置場所の照明の使用状況によって、白熱灯と蛍光灯を的確に使い分けることが大切となります。

また調光器で明るさを調整することも効果的な方法でしょう。明るさを調整できる照明器具は、玄関や廊下など一晩中灯をつけておく場所に適しており、ランプの寿命も長くなります。もともと調光可能なランプは白熱灯だけでしたが、最近では蛍光灯でも調光可能なものがあります。

センサーが付いていて、人の気配で自動的に点灯、消灯を行う照明も省エネ効果の高いものです。センサー付きの照明器具は種類も多く、高機能な器具も出ています。

省エネに効果的で次世代の光源として注目を集めているのがLEDです。LEDは非常に経済的で寿命が長くなります。

照明は日々進化しており、省エネ効果の高い器具は今後もどんどん開発されていくでしょう。省エネ住宅では適切な照明設置と無駄な照明の消灯などの配慮を心がけることが大切です。