そのエネルギーの原料となるものは石炭、原油、天然ガスなど自然界に存在するものです。つまり有限な資源です。有限な資源ということはいつかはなくなります。したがって私たちの子孫にこの限りある資源を残していかなくてはならないのです。
そのためには、省エネ住宅では構造上の対策だけではなく、生活の中でも省エネを心掛け、さまざまな工夫をすることによってエネルギー消費を抑えることが大切になります。
家庭で使用する電化製品の電力消費は、冷蔵庫やエアコン、テレビ、照明などによるものが最も多いといわれています。省エネには効果的なことは、電化製品を高効率なものに買い換えることも一つの方法です。これらの電化製品はトップランナー方式の採用によって、近年大幅に効率が向上しています。
また、電化製品の使い方によってもエネルギー消費量は大きく変わります。例えば冷蔵庫は、物を詰め込みすぎるとエネルギーが多く必要となります。熱いものは冷めてから入れる、扉の開閉数を少なくするといったことも省エネになります。
最近ではエネルギー効率のよい電化製品もさまざまな種類のものが出ていますが、その一つに食器洗い乾燥機があり、近年では一般家庭にも普及してきています。食器洗い乾燥機は貯めたお湯で食器を洗うため、ほとんどの場合大きく水の使用量を減らすことができるのです。
水の使用でもエネルギーは消費されています。河川水から水道水を作り出すエネルギーや給水するエネルギー、そして汚水を処理するエネルギーなどです。水を大切につかうことも省エネにつながります
省エネは地球の環境問題に関わる重大な課題のひとつです。省エネ住宅では電化製品の消費エネルギーに配慮した生活をし、無駄なエネルギーを使わないような心掛けが大切です。